仰向けで寝ていると、気づかないうちに両腕を頭の上に上げて「バンザイ」のような姿勢になってしまう方がいます。寝相の癖のひとつですが、実は体の状態が影響していることも少なくありません。今回は、その原因と整体でできるアプローチについて解説します。
バンザイ寝の原因
バンザイ姿勢で寝てしまう主な理由には以下のようなものがあります。
- 肩や胸まわりの筋肉の硬さ
大胸筋や小胸筋が硬くなると、肩が前方に引っ張られやすくなります。寝ている間に自然と腕を上に逃がすことで、無意識に筋肉の緊張を和らげようとするのです。 - 呼吸のしづらさ
胸郭の動きが制限されていると呼吸が浅くなりやすく、寝ている時に腕を上げることで胸が広がり、呼吸が楽になる場合があります。 - 神経や循環の影響
首や肩の血流が滞っていると、無意識に楽な姿勢を探してバンザイ姿勢をとることがあります。特にデスクワークなどで首肩に負担がかかっている人に多く見られます。 - 習慣や寝具の影響
枕の高さが合わなかったり、布団の硬さが不適切な場合、体が自然とその姿勢をとりやすくなります。
整体でできること
整体では、単に寝相の癖を直すのではなく、背景にある体のバランスを整えていきます。
- 肩・胸まわりの筋肉を緩める
大胸筋や小胸筋、広背筋などをほぐし、胸が自然に開きやすい状態をつくります。 - 肩甲骨の可動性改善
肩甲骨の動きが悪いと腕を下ろしたまま寝るのが辛くなるため、整体で可動域を広げることで楽な姿勢がとりやすくなります。 - 呼吸を深めるサポート
肋骨や横隔膜まわりを整えることで呼吸が深まり、無理に腕を上げなくてもリラックスできるようになります。 - 姿勢改善とセルフケア指導
日常の姿勢や枕の選び方、簡単なストレッチを取り入れることで、寝相の改善につながります。
まとめ
「寝る時にバンザイしてしまう」というのは単なる癖ではなく、体が無意識に楽な姿勢を探しているサインでもあります。整体で筋肉や関節、呼吸のバランスを整えることで、自然と快適な寝姿勢をとれるようになる可能性があります。気になる方は一度、体の状態を見直してみることをおすすめします。
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